卓袱屋4

  一流とされる・・・・・あるいは 三流でも一流を気取りたい店のスタッフは、 
「 あそこは所詮チャブヤだから 」と他の店を小馬鹿にし、 得意になっているケースが結
構多いが、 そういう姿勢からは 味覚には感じても、 脳まで、 あるいは体の奥底ま
で浸み入るような料理は 生まれてこないだろう。
( と、決めつけられるものではないが・・・・・ )
  最も悪いのは、 形だけフレンチ、 形だけイタリアンの小洒落た雰囲気で、 流行に
だけ聡い連中を相手にしている「 利 」にだけ小聡いオーナーがやっている店かな?
  調理技術の研鑚のなし、 お客様に対するもてなしも 形ばかりで心が無い。
見た目だけそれっぽい料理を出して 「 集客できているからこれで良し 」といった
姿勢の店。
  そういう店の主人やスタッフから 「 あそこは所詮 チャブヤだから 」と言われる
・・・。
  私の店は そんな店にしたい。
   食は 肉体存続の基本。 そしてそれが 豊かな感性や悟性を育てる。
  その為に「 旨い 」ものを食わなければいけない。
だからこそ 食は「 文化 」にたり得るのだと思う。
「 飽食 」するようなものではない、 真の食文化と言い得るものに、 試行錯誤を繰
り返しながらでも 何とか食らいついていきたい。
  大戦後の目覚しい復興と言われ、 続いて高度成長と言われた時代が生み出した
いわゆる「 バブル 」の時代。
  その時代が、 そして人間の飽くなき欲望が生み出した 悪しき文化としての「 飽
 」。
  また、それを支えるかのように、 今もうごめく亡霊のような者たち。
  そういうものから もう離れなければいけないと思う。
  声高く喧伝するつもりはないが、 私はいつも呟いている。
「 さらば 形骸たち。さらば 形式人間たちよ。」
                                         ・・・  つづく ・・・


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